
脂質異常症
血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態で、動脈硬化の原因となります。
詳しく見る症例 | CASE 02
無症状のまま経過していた脂質異常症が、検診をきっかけに見つかったケース「特に症状はないけれど、久しぶりの検診でコレステロールが高いと言われた」そのようなきっかけで受診された方の症例です。
健康診断は以前から受けていましたが、50 歳頃から徐々に LDL コレステロールが上昇していました。
その後、仕事を辞めてからしばらく検診を受けていませんでしたが、久しぶりに市民検診を受けた際に、LDL コレステロールの上昇を指摘され、当院を受診されました。
ご家族では、お父さまが脳梗塞を発症されたことがありました。
また、喫煙歴は 15 本/日 ×42 年でした(喫煙歴や家族歴も踏まえてリスクを評価)。

脂質異常症は、動脈硬化を進行させる大きな原因のひとつです。
そのため当院では、動脈硬化の程度を評価する方法として、頸動脈超音波検査を行うことがあります。
この検査では、首の動脈の壁に脂質プラークと呼ばれる脂のかたまりがどの程度みられるかを確認します。
頸動脈の状態は、全身の動脈硬化の進み具合を知る手がかりになるため、重症度を判断するうえでも大切な検査です。

頸動脈の壁に脂質プラークが増えていくことは、全身の動脈硬化が進んでいるサインのひとつと考えられています。このような変化が進むと、将来的に心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることが知られています。
動脈硬化の進行にはさまざまな要因がありますが、その中でも LDL コレステロール(悪玉コレステロール)は特に大きく関わる因子です。
そのため当院では、悪玉コレステロールが高い方には、動脈硬化の影響を調べる目的で頸動脈超音波検査をご提案し、必要に応じて治療方針を検討しています。
検査結果とこれまでの経過から、脂質異常症と判断しました。
脂質異常症は、自覚症状がないまま進行することが少なくありません。
しかしその一方で、気づかないうちに動脈硬化を進め、将来的に心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながる可能性があります。一度動脈硬化が進んだ血管を完全に元の状態に戻すことは容易ではありませんが、悪玉コレステロールをしっかり下げることで、脂質プラークの改善や進行予防が期待できる場合もあります。
この症例でも、今後のリスクを見据えながら、必要に応じて生活習慣の見直しや薬物治療を進めていく方針となりました。

血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態で、動脈硬化の原因となります。
詳しく見る健診で異常を指摘されても、自覚症状がないためそのままにしてしまう方は少なくありません。
しかし脂質異常症は、将来の動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞につながることがあります。
気になる結果があった方は、早めのご相談をおすすめします。