受診時の測定値
無症状 血圧 125/60mmHg 脈拍 60 回 / 分
症例 | CASE 06
強い胸の不快感を伴う動悸の回数が増えたことで来院されたケースです。
医療機関での検査では特に異常が見られなかったものの、5 日間連続で記録できる心電図検査を導入した結果、心房細動と診断されました。
55 歳くらいから 2 時間ほど持続する突然の動悸を自覚していたが、病院で検査をしても特に異常は認められず経過観察となっていました。しかし、最近動悸の回数が増えて、動悸が始まると強い胸の不快感があるため受診となりました。
無症状 血圧 125/60mmHg 脈拍 60 回 / 分

診察時の心電図は脈拍の間隔は等間隔で不整脈は認められませんでした。ご本人は、以前に1日中心電図をつけたままにするホルター心電図検査を施行していましたが、その時も無症状であり検査でも異常は指摘されませんでした。同日に施行した心臓超音波検査でも異常は認められませんでしたが、明らかに不整脈が隠れている可能性があり、近日に導入された 5 日間心電図検査を施行することとなりました。

この心電図は、装着していても外からは分かりにくく、つけたままシャワー浴をすることができるため使用頻度は増えています。また、1日では発見できなくとも 5 日間連続して観察できるため、短時間の検査では捉えにくい発作を確認しやすいことが報告されています。
この患者さんは、心電図装着2日目に異常な動悸を感じ、その時の心電図で下記のような脈拍の乱れが発見されたため心房細動が隠れていたことがわかりました。

心房細動はすぐに血液循環に異常を起こすことは滅多にありませんが、長期間持続することで血液循環を悪化させたり、心臓内で血栓を誘発し脳梗塞や心筋梗塞を発症させることが指摘されており、治療介入が必要な不整脈です。
心臓機能の働きは安定していましたが、心房細動出現時の動悸症状が強いことや血栓症の危険性を減らすこと、また抗血栓薬の中止を期待して心房細動の根治を目指し、カテーテル治療を受けることとなりました。

正しく脈を打つために心臓に組み込まれた正しい電気回路に、異常な電気信号が迷入することで、脈拍のリズムが狂い動悸を感じることがあります。
詳しく見る動悸や脈が飛ぶ感じ、胸の違和感、息切れ、めまいなどは、不整脈が関係していることがあります。一度の心電図で異常が見つからない場合でも、長時間心電図検査で原因が確認できることがあります。気になる症状があればご相談ください。