
高血圧
血圧が高い状態が続くことで、血管に強い負担がかかり続けます。
詳しく見る症例 | CASE 04
健診で血圧の高さを指摘され続けていた方が、受診をきっかけに高血圧と向き合うことになったケース
「健診で血圧が高いと言われていたが、特に症状がないのでそのままにしていた」そのような経過をたどって受診された方の症例です。
これまで大きな病気をしたことはありませんでした。
健康診断では、数年前から血圧が 150mmHg 前後と高めで、医療機関の受診を勧められていましたが、症状がないこともあり受診はしていませんでした。
既往歴に特記すべきことはなく、ご家族ではお父さまに高血圧がありました。
健康診断時の血圧は 155/95mmHg、脈拍は 75 回 / 分でした。
当院受診時の血圧は 160/90mmHg、脈拍は 80 回 / 分でした。

まず、血圧が高くなる背景に別の病気が隠れていないかを確認するため、二次性高血圧の可能性を調べる血液検査を行いました。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の内側を押す力のことです。
心臓が収縮と拡張を繰り返すことで血液は全身に送られていますが、このときの圧力には上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)があり、どちらも大切な指標です。
一般的に高血圧は、診察室で 140/90mmHg 以上が診断の目安となります。
高血圧が続くと、血管に負担がかかり、動脈硬化を進める大きな原因になります。

血圧は、測る場所やそのときの状況によって変動しやすい値です。
たとえば、寒さや緊張、興奮などでも一時的に高くなることがあります。
そのため、診察室や健診で一度高かっただけで、すぐに高血圧と判断するのではなく、ご自宅での血圧測定がとても重要になります。この症例でも、自宅で血圧を測定していただき、2 週間後に再診して評価する方針となりました。
診察室では高いが自宅では正常な場合や、逆に診察室では正常でも自宅では高い場合もあり、血圧は測定する場所によってタイプが分かれます。
その中でも、持続性高血圧や仮面高血圧は治療の対象として特に注意が必要です。

高血圧と診断された場合は、単に数値を下げるだけでなく、将来の脳卒中や心筋梗塞などを防ぐために、目標を決めて管理していくことが大切です。
なお、血圧の目標値は、診察室で測る血圧と家庭で測る血圧で異なります。
この方は、健診でも診察時でも高い血圧が続いていたため、高血圧が疑われる状態と考えられました。
高血圧は自覚症状がないまま経過することが多い一方で、長く続くと血管に負担をかけ、動脈硬化を進め、脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎機能障害などにつながる可能性があります。
そのため、まずは二次性高血圧の有無を確認したうえで、家庭血圧の測定結果もあわせて評価し、今後の治療方針を決めていくこととなりました。結果に応じて、生活習慣の見直しや薬物治療を含めた血圧管理を進めていく方針です。

血圧が高い状態が続くことで、血管に強い負担がかかり続けます。
詳しく見る高血圧は、症状がないまま進行することの多い病気です。
健診で「血圧が高い」と言われても、そのままにしてしまう方は少なくありません。
将来の病気を防ぐためにも、まずは正しく血圧を測り、必要に応じて早めにご相談ください。